悪党密談
マスター 「最近の悪党のチラシって、少し迷惑だよね。」
店長 「そうそう、『見晴荘物語』のチラシを見て“不動産屋を始めたの？”だって」
大将 「アパートの間取りから家賃まで書いてあるンから、誰だって間違えるわなぁ。」
店長 「あたしだって、あんまり安いから“ここ何処？”って、角おじさんに聞いちゃったわよ。」
マスター 「いまどき、風呂・台所・便所共同なんて無いって。」
店長 「大きく、『悪党』って書いてあるものねぇ、確かに角おじさんは悪党面してるけど・・・。」
マスター 「最近は“劇団”の文字も大きくなったから、まぁいいけどね。」
大将 「それより次の『他人丼はじめました。』だ！」
店長 「他人丼を注文するお客さんが結構いたわよ。」
大将 「こちとら寿司屋だ。いい加減にしろってンだ！」
店長 「そうよネ、せめて鮭とイクラの親子丼よネ。」
大将 「そう云う問題じゃねぇ！」
マスター 「でも、一番困ったのは今回だよ。」
大将 「帰っちまった客もいるんじゃねぇか？」
店長 「そうよね〜、何てったって・・・」
３人 『本日貸切！』
角おじ 「お客さんの目にとまって、チラシとしては大成功なんだけど・・・。
チラシを置いていただいた皆さん、ありがとうございました。」
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